受注生産という賢い消費

受注生産という賢い消費

otnek&ebanatの商品は全て受注生産となっています。なぜ私達が受注生産でものづくりをするのかということを、この記事で説明していきます。

 

 

1: ファッション業界の大量廃棄と環境問題

2: 受注生産のメリット

3: 課題と克服策

4:まとめ

 

  

1: ファッション業界の大量廃棄と環境問題

ファッション業界は、毎シーズン新しいトレンドを生み出すという魅力的な一面がある一方、石油産業に続く世界で2番目の環境汚染産業となっています。

 

「服(ファッションアイテム)は使い捨てるもの」という前提のもとに、ブランドやメーカーは次々にトレンドに合わせた製品を 大量生産します。

多くのブランドが、販売機会のロスを減らすことや、製品の製造コスト削減を目的として、需要を上回る量を生産し、大量の在庫を抱えることが一般的です。これにより、シーズン終了時に売れ残った在庫が、大量に廃棄されています。

 

過剰生産・大量廃棄というサイクルが、現代のファッション業界を支える仕組みの根幹となっています。

 

世界中で捨てられた洋服のゴミでできた山 ※画像元:「ファストファッション」その言葉がもつ本当の意味とは (price-energy.com)

 

 

2: 受注生産のメリット

受注生産(製品が注文されてから製造されること)は、過剰生産の問題を一挙に解決できます。「必要な分を、必要な人にだけ」提供する仕組みなので、過不足のない生産がかのうになるのです。

 

以下に受注生産のメリットをまとめました。

 

過剰生産ゼロ

受注生産は需要がある分だけを生産するので、過剰生産ゼロを実現します。これにより、売れ残りによる値下げや、作りすぎによる廃棄の問題は全て解決します。

 

②環境負荷軽減

過剰生産は多くの資源を無駄にしますが、原材料の無駄を減少させ、水やエネルギーの節約につながります。これにより、環境への負荷を軽減できます。

 

③カスタマイズ

注文が入ってから製造するという仕組みなので、個別のカスタマイズが可能です。私たちは、[Custom by you][アルファベット刻印サービス]2つのカスタムサービスを提供しています。この様に、購入者が自分の個性やスタイルに合った製品を購入することも出来ます。

 

 

3: 課題と克服策

当然、受注生産には課題も存在します。大量生産がものづくりを効率化させて製造単価を抑えるのとは逆で、1点ずつの個別の注文に対応する為、時間も手間も余計にかかります。製造コストが上がるので、当然製品の値段も上がってしまいます。この問題に対して、私達は2つの方法で価格の適正化を図ろうと試みています。

 

商品をD2Cで直販する

中間の業者を挟まず、製造元である私達からお客様へ直接販売することで、上がった製造コストを調整します。

 

画像元:How fulfillment for D2C e-commerce will help you scale fast (frisbo.eu)

 

②納期を選べる仕組みで、需要に合わせて製造を効率化する

注文できる納期を3段階用意し、納期ごとに価格を変えています。通常オーダーが最大70日待ちで定価となっており、もう少し待てるという方は、最大納期を90日として定価から5off、さらに最大120日待っても良いよという方には定価の15offの値段で販売致します。待って頂くことで、そこまでの注文をまとめて製作できる為、生産が効率的になるからです。待つことはエコであり、製造を効率化させてコストを削減できます。

 

実験的ではありますが、本来大量に生産して効率化するという製造のプロセスに、受注生産という仕組みの上で、少しでも近づけようとしたのがこのモデルです。

 

 

4:まとめ

ファッション業界が受注生産を取り入れることで、過剰生産と大量廃棄の問題が解決に近づき、環境への負担は軽減されます。受注生産はファッション業界が、サステナブルな業界へ近づくためのきっかけの一つになると確信しています。

そして、この変革においては、私たち個人も大いに貢献することができます。受注生産という、エコでエシカルな消費システムで、持続可能な世界の実現に向けての歩みを一緒に進めてみませんか?

 

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