この夏、ワンハンドルを選ぶ理由。

この夏、ワンハンドルを選ぶ理由。

TotemeThe RowSaint LaurentCoach——そしてMEJIA5つのワンハンドルバッグを、作り手の目線で。

毎年この時期になると、バッグ選びに迷います。

革が好き。でも夏に革を持つと腕が蒸れる。かといってナイロンやキャンバスは、カジュアル感が強すぎてしまう。上質に見えるバッグを夏も持ち続けたい、という欲求と、素材は何を選ぶかの問題に悩まされます。

今年の夏は、ワンハンドルバッグを改めて見直してみました。形の話から始めて、5つのバッグの特徴を整理しました。

 

ワンハンドルが夏に合う、と思う理由。

これは個人的な感覚ですが、ワンハンドルバッグは身体との接地面が少ない分の「余白」があると思っています。肩にかけるか、手に持つか。しっかり固定されない分、少しゆるく抜けた感じになる。その所作が夏の軽い服装に合う。

 

01 Toteme Woven Leather Belted Tote

夏のために、レザーを編んだ。

 今回紹介する5つの中で、唯一「夏に向けて作られた」バッグです。シープスキンを編み込んだウーブン構造で、編み目の隙間から風が通る。レザーの上質感を保ちながら、素材レベルで通気性を確保しています。

ベルトがバッグのシルエットを程よく締めているのがTotemeらしい。装飾に見えて構造でもある、というデザインの組み方がこのブランドの得意なところです。イタリア製。

 

 

02 The Row N/S Park Tote Large

何も説明しない、という説得力。

The Rowのバッグを見るたびに、「引き算の限界はどこにあるのか」と考えさせられます。これだけ何も足さないのに、なぜこれほど完成して見えるのか。

N/S Park Toteは縦型のバケツシルエット。グレインカーフレザーの自然な凹凸が光を受けると、思いのほか豊かな表情が出ます。開口部のレザーリボンで結ぶ、というシンプルな操作が、持つたびにいい気持ちになれる。

夏仕様ではないので、カーフレザーが若干蒸れやすい問題はあります。それでも持ちたいと思わせる何かが確かにある。夏のコーディネートに格を足したい日に、手が伸びるバッグです。

 

 

03 Saint Laurent LE 5 À 7 Soft Large

夕方5時から7時のためのバッグ。

「ル・サンカセット(Le 5 à 7)」は、パリで午後5時から7時の間に女性たちが仕事から解放され、夜の予定へと向かう、ロマンティックで自由な社交の時間を意味します。仕事が終わった後、誰かと会う前の、少しだけ特別な時間帯。そのために持つバッグ、という発想が粋だと思います。この時間を体現するバッグは、パリジェンヌの洗練されたエレガンスを象徴しています。

カーフスキン、スエードライニング、2つのメインコンパートメント。YSLのタブクロージャーが効いていて、開け閉めのたびに指先がバッグに触れる時間が生まれます。細部の設計の話をすると、このブランドはそういうところに手を抜かない。

夏の昼間よりも、気温が落ちてきた夕方から夜に持ち出したい一本です。

 

 

04 Coach Bleecker Bucket Bag

毎日使えるという価値。

 

Coachのレザーワークには、他のブランドとは少し違う「日常感」があります。上品すぎず、でも雑ではない。ナチュラルグレインレザーの半植物タンニン鞣しは、使い込むほどに手に馴染んでいく素材で、最初から完成しているバッグより育てていく楽しさがあります。

内側にはスナップポケットと取り外し可能なジップポーチ。13インチのノートPCまで入る。ドッグリーシュクリップの開閉もCoachらしいディテールで、持つたびに歴史の積み重ねを感じます。

夏の週末から通勤まで、とにかく毎日連れていけるバッグが欲しいという方にまず触ってみてほしい。

 

 

05 otnek&ebanat MEJIA

さらっとしていて、洗えて、品がある。

 

MEJIAを夏に持ち出してみると、あることに気づきます。腕に当たっている感覚が、他のバッグと違う。

Ultrasuede®は、触れても蒸れにくい。素材の構造上、汗や湿気を表面に留めにくい。革が夏に蒸れるという問題が、そもそも起きない。暑い日が続いても、持ち続けることへのストレスが少ないのはこういう理由からです。見た目はスエードに近い上質な質感なのに、手触りはさらっとしている。夏にこそ持ちたい素材だと思っています。

 

そして、洗えます。

 

夏はどうしてもバッグが汚れやすい。汗がついたり、日焼け止めがついたり。革のバッグは水に弱いので拭くしかないけれど、MEJIAは洗濯機に入れられます。汚れたら洗う。それだけのことなのですが、夏のバッグにこの安心感はかなり大きい。

ワンハンドルのふっくらとした肉盛り構造は、腕に引っかけたときの食い込みを軽減するために考えたものです。重さが分散されて、長時間持ち歩いても疲れにくい。夏の外出で体力を使わないバッグ、というのもひとつの条件だと思っています。

 

スタイリングのヒント

夏のワンピースにも、リネンのセットアップにも自然に馴染みます。

 

 

SPEC SUMMARY

 

MEJIA

(otnek&ebanat)

Woven Belted Tote

(Toteme)

N/S Park Tote L

(The Row)

LE 5 À 7 ソフト L

 (Saint Laurent)

Bleecker Bucket

(Coach)

価格(税込)

¥30,800

¥239,500

¥410,000

¥473,000

¥88,000

サイズ

H38×W29.5×D8cm

H37×W34×D27cm

H36×W30×D16cm

H30×W31×D13cm

H28×W28×D17cm

素材

Ultrasuede® PE/PU

シープスキン 100%(ウーブン)

カーフスキン 100%

カーフスキン 100%

ナチュラルグレイン レザー

製造国

日本

イタリア

イタリア

イタリア

ベトナム

夏仕様

-

(ウーブン)

-

-

-

洗濯

×

×

×

×

※スマートフォンで表が見切れてしまう方は、画面を横向きにすることで表全体を見ることができます。

MEJIA以外は各ブランド公式サイト等から情報をとっております。正しくない情報が含まれている可能性がございます。

 

 

おわりに

5つのバッグを並べてみて、それぞれがちゃんと、夏という季節に対しての説得力を持っているなと思いました。Totemeは素材を編んで通気性。The Rowは夏仕様でなくても持ちたいと思わせる存在感。Saint Laurenは夕方のための時間軸。Coachは毎日持てる耐久性。

私たちotnek&ebanatは、Ultrasuede®のさらっとした素材と、洗えるという便利さで。品のあるものを、気負わず使い続けてほしいという気持ちが、MEJIAの根底にあります。

 

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